プロフィール

satyanamak*motiDD

Author:satyanamak*motiDD


2006年夏、
人人人ひしめくムンバイに
猫猫ひきつれやってきた二人組。
夫 Satyanamak と妻 MotiDD
2008年11月には新たに
ムンバイ生まれのチントゥーも
登場しました。

最新記事
最新コメント
月別アーカイブ
カテゴリ

スポンサーサイト

--月--日, -- | スポンサー広告

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

【MotiDD】駆け落ち、ラールー、私。

06月01日, 2007 | 旅に出た

4 Comments

6日ぶりに戻ったデリーは暑かった。

 

帰りのバスは早朝出発の便だったので、
やっと山から下りて平地に入る頃には、ちょうど暑さがピークに達する時間になっていた。
簡潔に言うと、それは行きのバス旅よりもさらに厳しかった。
前日 眠っていたので、デリーの家に帰り着いて泣きはしなかったが、
行きではなんともなかった私にも、「これはヤバイか?」という吐き気の前兆らしきものが来た。
永遠に続くかと思われる山道に暑さがプラスし、それはひどい旅だった。
あまり思い出したくもないので、デリーに着いてメトロに乗った時のあの冷えすぎる冷房のヒヤヒヤ感、
コートドゥワールで食べた胡瓜のほとばしるみずみずしさにだけ触れて、終わりにしておく。

 

デリーに着いて翌日の5月7日月曜日、早朝起き出してパキスタン大使館へと出向く。
村へ出発する前に申請しておいたSatyanamakと私2人分のビザ(パキスタン入国のための査証)が、
うまく通っていれば、もう受け取れる状態になっているはずだ。
これで万が一、記入漏れか何かでまだビザがおりていなかったら、
5月9日にカラチへ飛ぶ2人分のフライトチケットが無駄になる。
それより何より、大事な先生の結婚式に行けなくなる。
無事に出ていることを祈りながら、またまたバスに揺られて大使館のあるチャナキャプリへ向かう。
申請のときにも早起きしてお供をしてくれたダルシャンが、今日も一緒に来てくれた。
しかし気が急いたか、早まって1コ手前のバス停で降りてしまったので長々歩くことになり、
ただでさえ遅れ気味なのが、さらに押せ押せになってしまった。

 

焦る。
暑い中焦るのってイヤなものだ。
汗が出る。
ダルシャンは機嫌よく、陽気なお散歩気分で歩いている。

 

パキスタン大使館の窓口受付時間は、私が思っていたより30分長かったので、
着いてみるとまだ案外普通に営業中で、ホッとする。
引き換え用の書類を見せると、無言で私とSatyanamakのパスポートを出してくれた。
よかった。白黒の地味なデザインのビザがちゃんと貼られている。

 

さて、そのまままっすぐ家に帰ればよかったのだが、
何か食べようと、何年ぶりかでパハール・ガンジになんて寄ったのがいけなかった。
メトロのニューデリー駅からパハール・ガンジのメイン・バーザールへ行くには、
国鉄のニューデリー駅を越して行かなければならなかった。
幾本もの架線とプラットフォームの上に、長い長い橋が二本、かかっていた。

 

photo from flickr

 

????? ???? ?? ???(Kiskii nazar lag gayii=誰の邪視がついてしまったのだ)的な運の悪い事件が起きたのは、
ご飯を食べて、行きと同じように橋を渡り、メトロの駅に戻ろうとしていた時のことだった。

長距離列車に乗降する旅人で混雑する橋を、人混みをかきわけるようにして歩いて渡っていた。
私が歩くのが遅いので迷子になられるのが心配らしく、ダルシャンがしきりに
「もうちょっと早く歩けない?」と急かしている。

しまいには子供みたいに手を引いて歩かされた。
そして橋の終わりが見えた頃、呼び止められた。

通路の左側に机と椅子が置いてあり、身なりのいいおじさんが2人、そこに立っている。
「切符を見せなさい」
切符なんてありません、向こうからメトロ駅に戻ろうとしてるだけなんで。
「ここは乗客以外は通行禁止だ。入場券を持たない者は罰金を払うことになっている」
は?だって行きにはそんなこと言われませんでしたよ。あっちの橋から行ったんですけど。
「向こうの橋が通行用の橋だ。こちらは乗客のみだ。罰金は一人250Rs(1Rs:¥3=約750円)」
じょ、冗談じゃないですよ。二人で払ったら500Rsじゃん!(汗)
じゃあいま戻ってその入場券とやらを買ってくるから……
「何を言ってるんだバカな。捕まったあとに戻って買ってくるなんてやり方があるか(怒)」
たしかにまぁ型破りかもね……(汗)
でもそんな、デカデカと“通行禁止”と書いてでもあったんならわかるけど、
ただの旅行者ですよ私(←ちょっと嘘か)、わからなくても無理もないでしょう。
「だから言ってるんだ、2人分払うべきところを1人分にしておいてやる。250Rs払うんだ」

 

ここで頭をよぎったのは
“このオッサン、2人分取って領収証を出す(=徴収金を入れるべきところに入れる)代わりに、
1人分に負けて自分の懐に入れようとしてるんじゃないだろうか?”ということだ。
そんなことするぐらいだったら、はっきり言って正規の値段、500Rs払った方がマシだ。
そこをダルシャンに耳打ちして確認。「いや、1人分でレシート切ろうとしてる。見てみな」
確かに、まだ払うとも言ってないのに、検査官の一人が早々と領収証に記入しているところだった。
ダルシャンは諦めようとしない私に“もうつべこべ言っても無駄だ、払うしかないよ”という顔。
仕方なく、インド国鉄に250Rs寄付して領収証にサインし、その場をあとにした。

 

あくまで金を徴収することに集中し、あくまで笑わず、あくまで憎らしく訓練された2人の検査官。
彼らは、払え、と説得する話の中で、しばしばラールー・プラサード・ヤーダヴの名を口にしていた。
インドの鉄道相である彼は、何かと世間を騒がせる政治家で、
耳から耳毛がぼわぼわ生えている丸顔は、しばしばテレビなどで目撃される。
検査官たちは「ラールーが決めたことだから」というようなことを言って私を納得させようとしていたが、
私としては「おいらラールーになんの義理もないよ」であった。
だいたい、なんで一介の外国人旅行者に対してラールーの名前など出すのだろう。
国内でいくら有名な政治家だとはいえ、
いったいどれだけの外国人旅行者が、ラールーの名を知っていると思っているのだろうか。
あるいは私が日本人だということがきちんと認識されていないということだろうか。

 

                                                                        photo from flickr

 

ダルシャンがあとで振り返って曰く

「あの時、あんたの手を引いてほとんど走るようにして歩いてたのが悪かったな。
場所が場所だし、駆け落ちするカップルにでも見えて呼び止めたのかも」。
うーん。たしかにダルシャンは21にしてはオッサンくさいところがあるので、

そう見えても無理はないか……? しかし……。

 

 

今日の教訓

・長距離バスでの移動は夜にしよう
・駅を通る時には若い男性に手を引かれるのはやめよう

でした。

スポンサーサイト

« 【Satyanamak】久々の雨!!! 【MotiDD】またまたハルモニウム »

- Comments
4 Comments

いや~、耳毛ぼわぼわに笑った。たしかにインド人に多いよね。何であそこまで伸びるんだか。旦那は異常に気にして、私はときどき旦那の耳毛チェックさせられてます。ちょっと目立つ産毛程度のを、たま~に抜いてあげてます。

by みみ | 06 01, 2007 - URL [ edit ]

あはは、耳毛に反応されましたか。この写真だといまいち耳毛が見えづらいのが残念なラールー。しかし耳毛抜いたら痛そうですね~。めざとく耳毛を見つけて抜くみみさん、そして軽く涙を浮かべるKシェフのおしどり夫婦っぷりを思い浮かべてみると、痛々しくも実に微笑ましい光景なのでした。

by 【MotiDD】 | 06 01, 2007 - URL [ edit ]

それはですねぇ、駆け落ちでなくて誘拐を疑われたのでは(笑)?「ダルシャン」君の年齢がわからずに文章を読んでいたら、手を引いて(どっちが先に立って歩いていたのかな?)歩いていると、「モラル・ポリシング(公衆の面前でエッチしてはいけません、という)」で職質されたのではなく、子供の手を引いて足早に立ち去るところが怪しい!とか思われて(加えて母子関係にないのは一目瞭然)、「ちょっと!」と言われたのかなぁ、と。最後まで読むと、確かに「駆け落ち」と誤解されたかな、とオチがつきます。
村からデリーまでの道のりの辛かっただろうことが思い浮かびます。私にもインドで二度と繰り返したくない長距離移動の記憶あり。
とにかくビザをもらってパキスタンに飛べれてよかった。
ちなみに、ヒンディ語を流暢に喋ってラルーを知らないと、モグリと疑われても仕方ありません。

by も鹿 | 06 02, 2007 - URL [ edit ]

ビザ必要書類申請の際はお世話になりました。あの頃はまだ、鹿でいらしたとは存じ上げなかったので、鹿煎餅のひとつもお持ちせず、大変 失礼いたしました(それにしてもムンバイでの鹿煎餅の入手は困難でありましょう)。

それにしても、誘拐。しかも犯人は私……という濡れ衣を着せられて気づいたのですが、「日本人というのは幼く見えるから、無垢(=無罪)に見えるだろう」というバカな甘えが自分にはあったかも……。そもそも、英語もなにもわからない小学校6年生の頃イギリス旅行に行かされた時、イギリスの入管などでどう対処するか、について父親から「とにかくニコニコしてなさい。そしたら通してくれるから」と教えられたのですが、その究極の子供用甘甘サバイバル法がいまも自分の根底にあるっぽいです。無邪気にニコニコしてれば通してくれるほど大人の世間は甘くないよ、ということを思い知らせる事件が自分に起こらなかったせいか……なんてことを考えさせられた、土曜の朝の冤罪事件でした。

by 【MotiDD】 | 06 02, 2007 - URL [ edit ]

管理者にだけ表示を許可する
- Trackbacks
0 Trackbacks


この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。