プロフィール

satyanamak*motiDD

Author:satyanamak*motiDD


2006年夏、
人人人ひしめくムンバイに
猫猫ひきつれやってきた二人組。
夫 Satyanamak と妻 MotiDD
2008年11月には新たに
ムンバイ生まれのチントゥーも
登場しました。

最新記事
最新コメント
月別アーカイブ
カテゴリ

スポンサーサイト

--月--日, -- | スポンサー広告

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

【MotiDD】ある夜、電車にて。

12月03日, 2006 | 未分類

2 Comments

夜10時半過ぎ。チャーチゲート駅から、ローカル電車に乗った。

 

始発駅のチャーチゲートでは空席だらけだった車内。
2駅、3駅停まるごとに、電車は、人々をどんどん吸い込んでいく。

 

途中、とても背の高いムスリムのお父さんと、その小さな息子が乗ってきて、
私たちの斜め向かいに座った。
親子とも、ひとめでムスリムとわかる、きなりの長いクルターと帽子でキメている。
どこかにお祈りに行ってきた帰りだろうか。
まだ4~5歳と思われる息子まで立派にイスラーム服を着込んでおり、
おまけに小さな足には靴下まではいていた。

 

大きなお父さんを左手に、知らない大人たちに囲まれたその子は、
席に腰かけると、ゆっくりと周りを見回した。

 

やがて、目の前に見慣れない顔つきの男と女が座っているのを発見した。

 

しばらく不思議そうに私たちを見ていた彼は、
小さな手で顔をおおって、指と指のすきまから私たちの方を見始めた。
見慣れない外国人を怖がっているのかな、と思ったが、
よくよく見ればその顔は笑っているようだった。
私も真似して、顔を手でおおって、こっそり見る演技をしてみた。
その顔は、よりくっきりと笑顔になった。
口をあけて笑うと、生えかわりの最中なのだろう、正面の前歯が3本ほどなかった。

 

私はドゥパッターで自分の顔を隠してみたり、変な顔を作ってみたり。
むこうはお父さんの腕のかげに隠れてみたり。
そんなことに夢中になって気づかぬうちに、電車は満員になって
立っている人には足の踏み場もないほどの、いつものラッシュ状態に戻っていた。

 

降りる駅が近づいた頃。
映画で見て知っているだけのウルドゥー語のフレーズを使ってみたいばっかりに
「???? ???????」(Aapkii Taariif=お名前は?)と聞いてみた。
彼は話しかけられたことに驚いて、お父さんの影にかくれてしまった。

 

もう一度会える約束のない出会い。
まぶたから消えない笑顔。ちょっとした後悔。
私たちをバンドラ駅のホームに降ろした電車は、
そんな何もかもを乗せて、また北の方へと忙しく走り去って行った。

 

こんなに空かれると、逆にぶきみなムンバイ・ローカルの車内。

人口過密のこの都市では、ラッシュ時には電車は屋根の上まで人を満載し、

ピークを過ぎた時間帯でさえ、始発駅の次の駅ぐらいまででしか、

こんな白々しいような光景にお目にかかることはできない。

スポンサーサイト

« 【Satyanamak】再びご近所の海へ 【Satyanamak】いろいろ故障ウィーク »

- Comments
2 Comments

電車の中での見知らぬ人とのちょっとした出会いって、なにかひどく印象的だったり、いつまでも記憶の中に鮮烈に残ってたりする事あるよね。
もしかしたら、その子もあとになって、あの見慣れない顔の女の人に何かしゃべってみたかったたなぁ、なんてこと思ってるかもしれないね。

by とやまん | 12 04, 2006 - URL [ edit ]

忙しい東京だと、まったく見ず知らずの人と話す機会が得られた、というそれだけで、とても印象に残ったりもするね。電車に乗っている人にはそれぞれの目的地があり、たまたま降車駅が一緒でもないかぎり、「電車に乗り続ける人」と「降りる人」になって、駅に着いたらお別れしなくちゃならなくなる。そして、もう一度会える保証はどこにもない。だから、余計に印象に残るんだろうね。

ムンバイの、東京の電車で旅をするみんなに、いい出会いがたくさんあるといいね。

by 【MotiDD】 | 12 04, 2006 - URL [ edit ]

管理者にだけ表示を許可する
- Trackbacks
0 Trackbacks


この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。