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satyanamak*motiDD

Author:satyanamak*motiDD


2006年夏、
人人人ひしめくムンバイに
猫猫ひきつれやってきた二人組。
夫 Satyanamak と妻 MotiDD
2008年11月には新たに
ムンバイ生まれのチントゥーも
登場しました。

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【MotiDD】本日、駅前にて。

09月14日, 2011 | 今日のムンバイ

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轢かれる、と思った。
駅前の雑踏(雑踏、という響きはあの混雑を表すにはあまりに優しい)、
一センチ切ってるよこれ、という信じがたい間隔でせめぎあう
オートリクシャーと車とバス、間に人、人、人。
降りる前にと電車のクーポン(回数券)を切っていたとき、ふと顔を上げると、
乗っているオートリクシャーの左手に小汚いおっさんが飛び出してきた。
うわ轢かれるよさすがに、と思った瞬間、その親爺、
オートの車内左側についているサイドミラーに花輪をかけ、離れていった。

オートは何事もなかったかのように進み、やがて停まった。
「二十五ルピー」と運転手さんは運賃を私に告げると、
普通に花輪を手に取って車内を飾ろうとしている。
「なんで花がもらえるわけ?」と聞いてしまったので、
運転手さんはいぶかしく思っただろう。
「お金も払わないのに、その花輪」
きっとそんなことを疑問に思った乗客はなかったに違いない。
「あぁ。こんなん毎日のことなの。金は払ってんの。五ルピー」と面倒そうに答えた。
びっくりしながら二十五ルピーに対して三十ルピーを出すと、
運転手、手持ちの釣り銭がない。
後ろに向かって何か叫んだ。
さっき飛び出してきた花屋の親爺が俊足でやってきた。
運転手から「このお客さんに釣りの五ルピーをやれ」と命じられた親爺は、
にこやかに笑いながら、真新しい金色の五ルピー硬貨を私にくれた。
運転手さんは親爺に命令を下しながら、
私から受け取ったうちの十ルピー札を一枚出していた。
花輪がひとつ五ルピー。
一石二鳥、明朗会計。

リクシャーを降りると、そこはバンドラ駅。
誰もが自分より早足で歩く、せっかちの街。
のんびり・ゆっくりが許されない街、ムンバイ。
走ってるオートに、なぜ。停まってからでもいいじゃんか。
あの早業を習得するまで、どれだけ腕を車体にぶつけて痛めたろう。
幾多の疑問は湧くが、ホームに向かいながら「さすがインド」と呟く私の頬には、
小汚い街の、熟練のスマートビジネスを垣間見た満足感のようなものが
笑みとなってにじみ出ていた。

bandra.jpg
いつの時代に撮られたものだろう、旧き良き時代のバンドラ駅、Flickr より。
この頃だったらもう少しのんびり歩けたのかなー、と思う、
ちょっとムンバイ疲れな今日この頃です。
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