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satyanamak*motiDD

Author:satyanamak*motiDD


2006年夏、
人人人ひしめくムンバイに
猫猫ひきつれやってきた二人組。
夫 Satyanamak と妻 MotiDD
2008年11月には新たに
ムンバイ生まれのチントゥーも
登場しました。

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【MotiDD】甘すぎるラッドゥーと……

10月06日, 2006 | 未分類

4 Comments

「上級のクラスではどんなことやってるか、見に来なさい」との先生の有難い言葉に甘え、
今日は2年生と3年生、それから1年生の別のクラスの授業を見学してきました。
私も1年生に中途で入学したのですが、この月・水・金のクラスでは、
私が通う火・木の生徒さんたちとは基本的に別の生徒さんたちが歌を習っています。

 

1年生の授業が始まる前に、私の右隣に座った40代なかばほど(推測)の女性が、
「息子の婚約が決まったので」と、みんなにプレゼントを配り始めました。
その喜びの知らせを聞いた先生は「まぁ、あなたもとうとうお姑さんね!」と、
その話題をいつまでも引っ張り、本気で喜びを分かち合っていました。

 

~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~

 

話は昨日の授業中にさかのぼります。
駅から学校に行く途中、私たちをダンディヤーに呼んでくれた女の子とばったり出会い、
学校まで一緒に行きました。
遅刻気味だった急ぎ足の道中、「お祭りはどうだった?」「お母さん元気?」など、
普通におしゃべりをしていたのですが、
話す声のトーンや表情に、微妙に元気がないような感じもしていました。

 

教室に着くと、授業が始まらないうちに彼女のお母さんがクラスに現れ、
なにやら私には聴き取れなかったやりとりの中で
彼女は先生から祝福をもらい、「頑張ってね」と応援され、
そしてお母さんと一緒に出て行ってしまいました。
ぽかんと見送るだけの私に、先生が
「これから彼女を見に、縁談相手が来るんだって」と教えてくれました。

まだ24歳の彼女。ムンバイは大都会でモダナイズされているから、と
思っていたのに、やはりその年頃ともなると、
結婚しなければならないことになっているようです。
「彼女、子供の頃のポリオの影響で、右手の握力がちょっとだけ弱いのよね。

縁談うまくいくといいけど」と、先生は心配そう。

その日はなぜか、私とあと1人しか生徒が来ておらず、
教室に残ったもう1人の生徒さんと先生、私の3人で、
なんとなく話に花が咲いてしまい、

歌はそっちのけでひたすらおしゃべりに熱中してしまいました。

 

知り合ったばかりの彼女に縁談、ということも私を相当驚かせましたが、
それより更に驚いたのが、残ったもう一人の生徒さんの発言でした。
その子は自他共に認める美人で、歌もクラスで一番うまく、
私も、タンプーラ片手に歌う彼女にひそかに見とれては、
「おいらが男だったら……」などと妄想をめぐらしていました。
ちょっと高慢ちきそうな態度がまた、グッと来るのです。
その彼女が、「あたしも3度お見合いしたけど、3人とも向こうから断られた」と言うのです。

「はぁ!? 何が悪いワケ、あんたの!?」と先生。
「そうだよ、美人でおまけに歌もうまいなんて、私が男だったらとっくに惚れてるよ!」と私。
口々にブーイングを飛ばしまくりました。
「男性側が何を望んでるんだか、さっぱりわからない」と本人。
高飛車に見える彼女でも、やはり3人までに断られると傷つくのでしょう、
「もうお見合いなんてイヤ、誰でもいいから結婚したい」と嘆いていました。

私はその時まで、彼女と授業内容以外のことについて話をしたことがなかったので、
勝手に「ボーイフレンドの2人や3人いる19歳の(実際には24歳でした)モダンなお嬢さん」と彼女をとらえていました。
それでもやはり、インドはインドというべきなのか、
「そんならどうしてお見合いなんかやめて恋愛結婚しちゃわないの」と言う私に、
彼女は「そんなの許してくれる両親じゃないわ」とにべもないのでした。


お見合い、と日本語で書いていますが、それは正確ではありません。
先生の言葉「?? ????????? ??? ????? ? ??? ??」を直訳すると
「今日、男性側(の家族)が彼女を見に来る」となります。
この聴き慣れた言い回し、こうして知人に対して使われているのを目の当たりにすると、
やはりどうしても「女性に選ぶ権利は……?」という疑問が頭をもたげます。

 

女性側からお見合いを断るケースだってあると思います。
これから見ていく中で、たくさんの例外にも出会うことでしょう。
でも、「インドの女性は、自分の人生を犠牲にして家族を守っている」
という先生の言葉が、今日は心に苦く響きます。

 

 

箱の中身はラッドゥー(甘ーいインドの祝い菓子)でした。
日本でも目出度いときには紅白まんじゅうを配るように、
インドでも、やはりお菓子を配って喜びを分け合います。
顔も見知らぬ息子さんと、さらに全然見知らぬお嫁さんの結婚が、
また一緒に歌を歌う縁を持った若い人たちの人生が、

このお菓子に負けないぐらい甘くおいしいものになるように、

 

祈りつつ、

 

お菓子は甘すぎて食べられないので、

箱ごとお隣のパンカジャさんに行ってしまいました。

 

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- Comments
4 Comments

インドでも家族や結婚に対する価値観が複雑に揺れているのだなぁと思いながら読みました。細かい内容は違っても日本にも似たようなことはありますよねぇ。
伝統や既成の概念を「そういうものだ」と疑問も持たずに受け継いでゆくのとは異なり、「自分の人生を犠牲にして」とはっきり意識しながらそうする人は非常につらいのではないかと想像します。もちろん、幸せの色や形は人それぞれだと思いますが・・・みんなが愛と笑顔に満ちた人生を送れますように。自分たちのことも含め、そう祈ってます。
お菓子の箱、とっても可愛らしいですね。細かい模様がインドらしい感じ。箱だけ取っておいて物入れにしたいくらい。
本日の東京は朝から大雨。やむ気配すらありません。超出無精のわっちですが、今夜のお酒のあてを求め、これから OK ストアに行ってまいりま~す。

by F.C.mana | 10 06, 2006 - URL [ edit ]

本で読んだのですが、カーストの事もあり、インドの結婚って多少政略的な、、親族の利益に結びつくように結婚があるらしいですね。全部がそうなのか/よくわかりませんが、、、。

by くまちゃん | 10 06, 2006 - URL [ edit ]

まな様 >>> 長いのに読んでくれてありがとう! 短くまとめられないのを気にしていたので、ホッとしました。日本も50年前は、やっぱり同じような状況だったのではないかと思います。それが短期間に急激に変化していま、その変化が正しかったのかどうか……。ゆっくり一歩ずつ振り返りながら、正しい道をたどってきたか確かめながら、ゆっくりと良い変化を遂げていけるといいのですが。

by 【MotiDD】 | 10 07, 2006 - URL [ edit ]

くまちゃん様 >>> そうですね、その美人の彼女の家族の場合、多少その雰囲気があるようです。彼女の家が属するジャーティ(カーストのようなもの)が、商売っ気のある性質だとか。そのジャーティの中からのみ相手を選ぶので、自然と相手がそういう人々だけに限られてしまうようです。それでも、くまちゃん様もよくご存知の我らが恩人ご夫婦のような素晴らしい例外もあり、事情は人それぞれ、家族ごとに色とりどりのようです。

by 【MotiDD】 | 10 07, 2006 - URL [ edit ]

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