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satyanamak*motiDD

Author:satyanamak*motiDD


2006年夏、
人人人ひしめくムンバイに
猫猫ひきつれやってきた二人組。
夫 Satyanamak と妻 MotiDD
2008年11月には新たに
ムンバイ生まれのチントゥーも
登場しました。

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【MotiDD】スカイウォークで(Satyanamak)盗難にあう(後編)

10月12日, 2008 | 未分類

5 Comments

いつも駅に行くときには通っているのに、スカイウォークの真下、
こんなところに交番があるとは、今日までまったく気がつかなかった。
小さな交番の前にはカーキ色の制服を着たお巡りさんが誰かと話していたが、
構わずに中に入ってみる。

 

映画などで見るインド警察のイメージは「賄賂」「拷問」「極悪非道」。
容疑者をロープで逆さ吊りにして「吐け!」と棒で殴る蹴る……
日本の警察は、さまざまな事件を起こしてはいても、
まだ正義の代行者という体面をどうにか保っているが、
インドの警察署というのは、まるっきり悪のイメージが強い。
そんなわけで、庶民としてはできるだけ近づきたくないのが警察。
しかし今日はそうも言っていられないし、初めて入る交番への好奇心も先に立つ。

 

入ると、日本の交番と同じような、机と電話、台帳だけの、簡素な部屋。
通りからは見えないその部屋の隅のほうに、
まだ10歳にも満たないような少年が二人、壁を背にして座り込んでいる。
その脇に、Satyanamakと、お巡りさんが3~4人。
ざっと状況を聞くと、中身だけが見つかってすべて手元に戻ったが、
財布と電車の定期券だけが戻ってきていない、という。
お巡りさんが、犯人である少年たちに聞いても「誰かに渡してしまった、
自分たちは持っていない、相手はまったく見知らない人物だった」と要領を得ない。
それらしいいろんな若者が外から引っぱられてくるが、
どの顔を見ても少年たちは「違う、コイツじゃない」という。
そのうちお巡りさんが少し声量を上げて恫喝モードに入ると、
少年たちが半ベソをかきだした。
ヒンディーを喋る私が来たのを見て、泣きベソ顔を作りながら
「モノは返したし盗んでないんだから許して」と哀願してくる。
「盗んでないって言ったって、盗もうとしたんでしょ!」と言い返してやる。

 

お巡りさんたちは、映画で見る極悪警官と違い、
いかにもマハーラーシュトリアンな、まったり温厚そうな顔立ちのおじさんだった。
話す感じも穏やかで、普通のいいおじさんという感じの人々。
おかげで、初めての事件でも安心していることができた。
椅子をすすめられ、Satyanamakともども腰掛けて落ち着いたところへ、
お巡りさんに「どうする、Complain(告訴?)するか」と聞かれる。
「でも相手は子供だし……どうしたらいいかわかりません」と正直なところを言うと、
「子供だといっても、ここで懲らしめてやらないとヤツらは繰り返して
将来さらにもっと悪質な犯罪に走りかねない」と、ごもっともではあるお答え。
お巡りさんたちとしては、告訴すべきだ、という見解のようだった。
そしてまだ決断がつかないまま、交番から警察署へと移動することになった。

 

お巡りさんがオートをつかまえ、お巡りさんが一人が乗り、
次に犯人である少年たちを乗せ、Satyanamakに乗れ、という。
ここですでに4人だから、オートは満杯である。
しかし前の運転席に、運ちゃんとお尻を並べて無理矢理もう一人のお巡りさんが乗る。
そして私にも「後ろに乗れ」というではないか~。
Satyanamakだってはみ出しそうに乗っているというのに、
この臨月近い妊婦が乗る場所がどこにあるというのだーー。
「妊婦なんです! 無理!! 別のオートつかまえてください!」とほとんど叫んで、
やっと別のオートで移動するという選択肢を確保。
私ともう一人のお巡りさんが、別のオートに乗り込んで、出発した。

 

オートの中でお巡りさんに話を聞いてみると、
どうやら少年二人は常習犯で、いつも悪さをしてるのはわかってるんだが
捕まったのは初めて、ということ。
今日も、なんと酒を飲んでいたとか。本当だろうか。
少年たちの態度からもお巡りさんの話からも、あまり同情できる感じは受けなかったが、
それにしても告訴となると話が大げさすぎる。
「で、どうしたいんだ」とオートの中で再度聞かれたので、
「子供だし、モノは返ってきたし、やっぱり大ごとにするのは厭です」と言うと、
「じゃあ、警察署に行ったら、偉い警官の人に、
“ことを荒立てたくないから告訴しません”と言いなさい」と言ってくれた。
やがて警察署に着くと、ちょうどSatyanamakを乗せた
ぎゅうぎゅうの先発オートが着いたところだった。

 

警察署は何やらたてこんでいたが、すぐに椅子をすすめてくれ、
また別の人に「で、どうするんだ、告訴するか」と言われるので、
「もし告訴したとすると、この子たちはどうなるんですか」と聞いてみると、
どうやら「更正施設に入れる」ということらしい。
少年院のようなものだろうか。
やっぱりいかにもこの状況で少年院送りは大袈裟すぎるので、
偉いヒトらしい警官の前に通され、どうするか問い詰められた時にも、
「告訴はしません」と答えた。
一枚の紙を渡され、“こういう事件がありましたが、こういう理由で告訴はしません”
と書きなさい、と言われたので、ヒンディー語で書いていると、
周りを囲む人々は「ほう、書けるのか」と満足そうに眺めている。

 

そうこうしている間に、少年たちの親という人々も現れた。
ここからがまた面倒だった。
告訴しない、と言っているのに、「どうか許してやってくれ」
「あの子たちを助けてやってくれ」と懇願してくる。
書き終えた文書に Satyanamakのサインを入れ、席を立ってオートに乗り込んでも、
まだ執拗に追ってきて、私のアゴを触って(お願いを含む愛情表現のひとつか)、
「子どもたちを放してやってくれ、とあんたから警察にお願いしてくれ」としつこい。
告訴してないんだからあの子たちには何も起こらない、すぐ釈放されるだろう、と
何度言っても聞かない。しまいにはムカムカしてきて、
「あんたたちの子供が私らに迷惑かけて、その上
あんたたちまでこんなふうに私たちを困らせるっていうのはどうなのよ!」
と子供を助ける一心で必死な彼らに腹立ちをぶつけてしまった。
ちょうどそのとき、交番から一緒に来ていたお巡りさんたちが
私たちの待つオートに乗り込んで来たので、そのままもとの交番に向けて出発した。

 

 

ムンバイに来た年、2006年には、????の輪の中に入って踊った。

 

 

街は????????(Navraatri)というお祭り期間中で、
????(Garbaa)と呼ばれる踊りが地域ごとに繰り広げられている。
女の子たちが中心となり、ゆっくりしたテンポの曲に合わせ、輪になって踊るのだ。
踊りの輪が少しずつ動いている横を、
踊る女の子たちに危うくぶつかりそうになりながら
オートはなんとか通り抜ける。
ネオンで飾り立てられたお祭り気分全開の街の様子と、
私たちの奇妙な後味の悪さに距離がありすぎる。
あの人たち(子供たち)は本当にすぐに釈放されるのだろうか。
子供たちの保護者はちっとも「うちの子供が大変なことをしでかしちまって……」
という反省の様子を見せていなかったが、大丈夫なのか。
お巡りさんの言うとおり、あの人たちはまた懲りずに
こうした軽犯罪を繰り返していくのだろうか。
迎えに来ていた保護者の様子では、決して豊かではなくとも飢えるということはなく、
狭くてもちゃんとした屋根のある家に住んでいそうな感じだった。
帰りのオートの中で「子供たちはすぐに釈放されますか? 今夜中に?」と聞くと、
答えはYes。とりあえずホッとする。

 

お巡りさん3人と交番に戻り、我々の住所氏名等を彼らの帳簿に書き入れていると、
私と同じオートで警察署に行ったお巡りさんが、私服に着替えて2階から降りてきた。
勤務時間が終わったらしかった。
帳簿を書き付け終わったお巡りさんに、
「こんな小さい事件、毎日のように起こるんでしょうね」と言うと、
「そりゃもう、毎日さ」と笑った。
Satyanamakはお巡りさんたちとがっちり握手をし、お礼を言って、
私服に着替えてバスで帰るというお巡りさんと一緒に交番を出て、
やっとその場を離れた。

 

歩いて家に帰った。
なんとなく心細く歩きながら、帰り道、

後ろを何度も何度も、振り向いて見てしまった。

 

 

●● 事件の当事者はSatyanamak でしたが、ツマMotiDDの到着以降は

●●● 渉外にはほとんど現地語担当のMotiDDがしゃしゃり出ているため、

● 後編は MotiDD からの報告となりました。

●●● ご心配いただいた皆様、ありがとうございました。

 

 

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5 Comments

二人とも無事でよかった。心配したよ

by 二郎三郎 | 10 12, 2008 - URL [ edit ]

MotiDDさん、きっとお腹の赤ちゃんもびっくりだったことでしょう。
まだMotiDDさんが動ける時で良かった。
それにしても、日本で考える悪いことをした子供の親の態度とずいぶん違いますね。
自分達の責任は感じないんでしょうか?
でも、お巡りさんがそれなりにいい人でよかった。

by みみ | 10 12, 2008 - URL [ edit ]

赤ちゃんがいるときに大変でしたね。本当にお疲れ様でした。
犯人たちは親がいない子たちなのかなと勝手に想像していただけに、親の態度に唖然としました。でも最近の日本でも、子どもの給食費を払わない親に関するニュースを見ていると似たものを感じます。哀しいですね。

何はともあれ、MotiDD さんと satyanamak さんに怪我などがなくて本当に良かった。これからも気を付けてくださいね。

by mana | 10 12, 2008 - URL [ edit ]

二郎三郎くん >>> ナマステ影武者、心配ゴム用だぜ。

みみさん >>> 貧しくてもそういう非行に走ることをものすごく恥じる家庭もあるはずですが、やはりそういう家庭からはこんなコソ泥少年は輩出されないのでしょう。貧富の地ならし(平らにする)は必要ですが、こんな形ででは断じてない。このまだ小さな人たちによる小さな事件、大人になったときの彼らの記憶に“恥ずかしい過去”として残ってくれるといいと願います。

by 【MotiDD】 | 10 12, 2008 - URL [ edit ]

mana さま >>> ご心配ありがとうございます。給食費を払わない親、ですか……産みっぱなしで意識なく暮らしてしまっているのですねー。子供はどんな気持ちなんだろう、と思うと、だいぶヒヤッと冷たい気持ちになります。お腹にいる我が家のコドモちゃんは大変な暴れん坊将軍で、非行に走ったら手がつけられなくなる可能性大。大丈夫かなぁ~……;

by 【MotiDD】 | 10 12, 2008 - URL [ edit ]

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