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satyanamak*motiDD

Author:satyanamak*motiDD


2006年夏、
人人人ひしめくムンバイに
猫猫ひきつれやってきた二人組。
夫 Satyanamak と妻 MotiDD
2008年11月には新たに
ムンバイ生まれのチントゥーも
登場しました。

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【MotiDD】雨の恵みのマハーラーシュトラ

09月06日, 2008 | 未分類

5 Comments

「こんないいとこってないよ!」
これが、車がハイウェイをそれて緑深い景色に包まれてから
何度となく口をついて出てきた言葉だった。
平日の混雑はどこへやら鎮まりかえった日曜日のムンバイを抜け、
初めて借りたレンタカーで国道3号線を120kmほど北東へ走らせた頃から、
過呼吸になってもたくさん吸いたいような清涼な空気に包まれた。

 

 

目的地はバンダールダラ(???????? Bhandardara)。
3月にディーウに行って以来、ムンバイから一歩も外に出ていなかったので、
テキトーにネットで近場の観光地を検索して良さそうな場所を探し、
首尾良くレンタカーと宿を予約して、いざ出発となった。

 

ムンバイから165km、と予約したホテルの案内にはあった。
雨季後のムンバイを見ているので、
穴だらけの砂利道と化したハイウェイを想像して、
ひたすらゆっくり徐行で行く覚悟で、12時ごろ家を出た。


 

 

 

途中で通過したイガットプリーというところは、
目的地であるバンダールダラよりも少しメジャーな観光地で、
なるほど評判どおりの美しそうな場所だった。
しかし大きめのリゾートホテルに寄ってトイレを借り、軽食をお腹に入れるだけにとどめ、
私たちはハイウェイをさらに少し北上、バンダールダラのホテルからの指示通り、
ゴーティーという町でハイウェイを右に折れた。

ガナパティ祭を目前にごった返すゴーティーの市場を通り抜け、町を抜けると、
目に入る景色これすべて絶景、という具合になってきた。
途中 悪路もあったが、ここはゆっくり行くことが自然に思える景色。
細い道をばんばん飛ばす地元のジープタクシー――天井まで人を満載した――に抜かれながら、
牛の歩みで、我々を乗せたヒュンダイ社製サントロXingはゆるゆる走る。

 

景色の美しさは、雨季あとの潤いの賜物だった。
雨季に入る前は赤茶色い岩山であったであろう山が、
ふさふさした短い下草に覆われて、その形に優しい丸みを帯びている。
山もその下に広がる田んぼも、明るい草色のグラデーション。
そしてムンバイから来た我々が驚いたのが、ゴミがひとつも落ちていないこと。
これはおそらくゴミとなるような物資が発生しない農村の暮らしぶりから来ることで、
べつにこの地方の人のモラルが高いということではないと思うが、
それでもその清潔な景色が、空気のおいしさを一段と増している気がした。
訪れる観光客の数が少ないことも、ゴミの少なさから知れる。

 

 

宿に着いたのは、アーサー湖に日が沈んでからだった。
アーサー湖は、ウィルソン・ダムというダムを作ったときにできたダム湖らしかった。
私たちが予約を入れておいたAnandvan Resort という宿は、
右手にそのアーサー湖、左に谷間の平原を見下ろす丘の中腹に、
10戸あまりのコテージを持っている。
初めて訪れた我々は、湖を見下ろす方の部屋をとっておいた。

 

2泊3日、滞在中の3食お茶つき、2人で10,900Rsという値段は、
宿に着いてみると「安い!」と感じた。
何しろコテージなので、トイレと玄関、寝室と居間というように、
大変広い空間を占有するゼイタクができたのである。
そして居間、寝室の両方から、湖と緑が見えるのだ。

 

左上から時計回りに、部屋を出たところに咲いていたクルクマ、寝室、

飼われていたアヒル2羽と鴨、NHKワールドが映るテレビとソファベッドがある居間

 

 

そこは無音の世界だった。
あまりの静けさが痛いように沁み、
庭に立って夕方から夜へと変わる湖を眺める私の耳には、
しばらくのあいだ「きーーーーーーん」という音が鳴っていた。


 

 

久々にいい空気を吸って興奮したのか、翌朝は早く目が覚めたので外を見ると、
東の谷側に日が昇ったところだった。
朝露に濡れた庭の芝生にある椅子に座り、
お日さまが世の中を明るくしていくのを眺めたあと、また寝入ってしまう。

 

起きたらすっかり昼の陽射しが暑くなっていた。
朝食をいただき、なんだか具合が冴えないのでまた寝てしまい、
昼ご飯を食べる気もしなかったので昼食はスキップして、
午後遅くなってから車で出かけてみた。
ボリウッド映画の撮影にたびたび使われたという滝が
2kmほどのところにあるということだったが、
少ない雨量で今年はもう水が流れていない、ということだったので、
道が走るに任せてテキトーに車を走らせてみる。
何人もの牛飼いとすれ違う。水牛や山羊を放している人もいる。
牛が道をふさぐので、しばしば停まって道が空くのを待つ。
テキトーに走っていても、水と緑にあふれたいい景色が続くので、
まったく退屈しない。

 

そのうち、開けたところに着いた。
何台か車やバスが停まり、人が集まっている気配がする。
そこはどうやらダム湖の端っこで、道をはさんで右手には広大な湖が目の高さに迫り、
左には下の方にひろびろと平原が広がっていた。
平原の上には、延々と風力発電用の白い風車が立っているのが見える。
すべてが稼働していたわけではないが、20基ぐらいは並んでいたと思う。
このあたりの村々に電気を供給しているのだろうか。
ホテルではときどき停電していたようだった。

 

ダム湖の岸辺では老若男女が集って水浴びやら散歩やらをしていて、
奇声を上げながら水浴びをしている人々の盛り上がり方がすごく、
おぉ、さすがインド~という感じにしばらく戻った。
2組ぐらいのそんな団体さんが帰ってしまうと、
4~5人のおっさんたちやファミリーがときどき来るぐらいになり、
湖畔は静けさを取り戻した。
ボート屋さんやガイドと称するおじさんも一度は声をかけてくるが、
あとはあきらめてしつこく勧誘したりしないので、
草地に座り込んで、次々かたちを変えてゆく雲をぼーっと眺めていた。


 

 

料理人の腕がそんなに良くないらしいのが、このホテルの唯一の惜しい欠点。
与えられるメニューの中から好きなものを選ぶのだが、
最初の晩に「トマトスープ」を頼んだら、
ケチャップにスパイスを混ぜて水で薄くしたような終末的な味の液体が出てきた。
チキン・ローガンジョーシュというチキンカレーの味は薄く、ナンはぺしゃっと元気がなく、
フライドポテトは茶色くてしなしなしていた。
マライティッカやダール、キチュリーはまあまあおいしかったので、
たぶん慣れないものは作れない人なのだと思う。
最後にアンケートの記入を求められたので、Satyanamakが意見を書いてきた。

 

往復340kmの道のりをよく走ってくれたヒュンダイのサントロXing。

カーステやエアコンもばっちりで、一日1,000Rs のレンタル代が安く思える安心の走りっぷり。

 

 

帰り道はハイウェイに出てしばらく走ると雨に降られ、
やがて豪雨となり、極めて視界が悪いなかのドライブとなってしまった。
行く先の空に稲妻が次々と走るのを見ながら、
ゆっくりムンバイに帰ってくると、道に街に溢れる人々は
ガナパティの支度で浮き足立っているように見えた。

 

また行こう、と思える場所が、ひとつ増えた。
いい休日だった。

 

 

 

 

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5 Comments

ムンバイとはまったく違う世界だね。
この大都会を離れれば、すばらしい景色が広がるというのは良く聞くんだけれど、なかなかそういう機会が無いのはとても残念です。
写真を見ながら、ムンバイに来る前に車で旅した北海道の事を思い出しました。

by みみ | 09 06, 2008 - URL [ edit ]

北海道! そうそう、景色の大きさで、車を走らせながらそこを思い出していました。あと山の形が変なので、群馬県の妙義山も思い出したり。おぼっちゃまくんの頭にそっくりな形の山とかあって、変でした。来年はご一緒しましょう!! 一年がかりでシェフを説得しておいてください。

by 【MotiDD】 | 09 07, 2008 - URL [ edit ]

緑がきれいー!!!!自然が美しい!!ホテルも良さそうなロケーションですね!!さっそくガイドブックで調べてクマちゃんに教えてみるね! 湖と平原、それに電力風車の景色。見てみたい! 風車のある景色って、のんびりした感じがして好きなのです。 次のホリディの行き先になる可能性大! (ただ、料理の内容がちょっとチェックポイントですね;)

by Chuma | 09 11, 2008 - URL [ edit ]

zakiです。すごーーい!とにかくきれいですね。インドと言うと人が多いイメージばかりだけど、確かに緑もたくさんあるはず。ほんとうにすばらしい景色ですねー!私がいつかインドに行く可能性はゼロに近いと思うけど、こういうきれいな景色の写真を見られるだけでも満足です!いかにも空気がおいしそう!何もしないでほわーっと外を眺める、って最高に贅沢なバケーションだと思うんですけど・・・いろいろアクティビティしないでボーっとするって、いいですね。また素敵な場所の写真を見せてくださいねー。

by zaki | 09 12, 2008 - URL [ edit ]

Chuma ちゃん >>> うんうん、ぜひ行ってきて、できればモンスーンが完全に終わる前に! あのね、実は上の地図の位置関係はけっこうデタラメなので、サイト(Anandvan とか Bhandardaraで検索すると出る)とかで確認してみてください。そうだねー、風力発電用の風車は、他の発電法と違って自然と馴染むという知識があるせいか、自然の大きな景色のなかに調和している感じがするんだよね~。原子力協定とかする前に、もっとこういうのが増えるといいなぁ。

zaki さま >>> ありがとうございます。絶景だらけで空気のおいしさも格別そうなカナダの方にそう言ってもらえるとうれしいです~! 合衆国がニューヨークやロスだけでないのと同様、インドも大きな田舎のようなもので、こういう緑の豊かな景色がほとんどなのだと思います。何もしなくても椰子がなって木々が甘い果実を落としてくれるよ~、という、南の国特有ののんびりした雰囲気が人々や文化のなかにどこか漂っている気がします。そしてその風景のなかに、やはり牛や水牛のスローーーな歩みが欠かせません。のんびりインドに、またぜひ遊びに来てくださいね~。

by 【MotiDD】 | 09 12, 2008 - URL [ edit ]

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