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satyanamak*motiDD

Author:satyanamak*motiDD


2006年夏、
人人人ひしめくムンバイに
猫猫ひきつれやってきた二人組。
夫 Satyanamak と妻 MotiDD
2008年11月には新たに
ムンバイ生まれのチントゥーも
登場しました。

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【MotiDD】デリー暴行事件の核心で

01月31日, 2013 | 未分類

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女性に対する暴力は日常茶飯事で、何らかの事件が新聞に載らない日はない。
デリーで二十三歳の女性が暴行のあげく殺された事件は、
その残虐性から、日本でも大きく報道された。

事件後も、毎日毎日、新聞に新しい暴行事件が載る。
被害者の年齢が、しばしば三歳、四歳と年少であったりする。
絶句するほかない。
報道される事件は氷山の一角だとわかっている。
この被害者の下には、何万人もの黙した被害者が痛みを抱えている。

BBCヒンディーの報道サイトで、容疑者の実家を訪ねたレポートを読んだ。
いくつもの要因が絡み合って伸びた絶えない犯罪の根を辿ると、
結局“貧困”に辿り着くのか。

虚飾の多いムンバイで普通に暮らしていると、
飢えや貧困が遠い世界のように感じられる。
でも本当は、すぐ隣にあるのだ。

(以下、記事の日本語訳)

バダーユーンから五十キロの寒村で、
泥の壁に茅葺き屋根の、ある一軒の家の前に人だかりができている。

病に伏して起き上がることもできない一人の女性を、
村中の人々が遠巻きに眺めている。

寄る辺ない表情で母に寄り添う三人の子どもたち。
年少の息子が母親の震える手を取る。
もう一人の息子の目からは涙が止めどなく流れる。

十五歳になる娘は言う。
「長兄のニュースを聞いてから、母はずっとこんなです」

この悲しい母親の長男が、デリーの強姦殺人事件の六人目の容疑者で、
少年司法当局から未成年であると発表された人物である。

子どもは全部で六人。
十六歳より年かさになる娘が一人いるが、仕事に出ているらしく姿は見えない。
一番小さい息子は二歳だが、これも我々の目には触れないところにいるようだ。

家は二間。一部屋にはベッド代わりのチャールパーイー。
もう一部屋には一頭の水牛がつながれている。
乳は出さないが、じき出すかも、という期待から飼われているそうだ。

哀れな母親の夫は精神を病んでいる。
そのため、二人の若い娘がたまに肉体労働の仕事にありつくと、
その時だけやっと竃に火が通るような状況だ。

この貧窮から家族を救い出すべく、
彼女は十一歳になる長男を、デリーに出稼ぎへ出したのだった。
しかし彼女は、今やその息子の顔すら思い出すことができない。
デリーへ送り出したのが一体何年前のことだったのかも憶えていない。
なんとか思い出させようとすると、こう答えた「六、七年前のことでしょう」。

「デリーへ発つ時に話したのが最後でした。
“気をつけて行ってくる”って言ってバスに乗って、あの子は街へ出かけてった。
二、三年の間は稼ぎを送って寄越したけど、その後は何の連絡もないです。
もう生きちゃいないもんだって、私は思ってました」

先月、デリー警察が尋問のために彼女の家を訪れた時、
アービダー(訳注:母親の名であろう)は警察の言っていることを信じることはできなかった。

「私の息子がどこかの娘を相手に悪事を働いたって、警察は私に言った。
腹が立ちました。でも心底悲しかった。
繊細な子だったんです。村の誰かと言い争ったことだってなかった。
デリーに行って、悪い仲間に捕まったんですよ。
そのせいで、こんなことをしてしまったんです」

激しく頭を振りながら、さらに言う。
「村にいくら仕事がなくたって、残った二人の息子たちは絶対に都会になんてやりません」

アービダーが記憶を辿るところによれば、デリーに行ったあと、
長男はなにかしら小さな仕事をして、日銭を稼いでいたという。

デリー警察の逮捕状には、
六人の容疑者中で彼女の息子が最も残忍非道だったと書かれていた。

事件後のデリーでは怒りの抗議運動をする人々が絶えず、
「未成年の容疑者にも厳罰を」と民衆は訴えていた。

その未成年の容疑者の母は、自分の息子の年齢を証明する何の書類も持たない。
「罪を犯したなら、厳しく罰さないと」

「うちにも娘が二人います。
うちの息子がどこかの娘にそんなことをしたんだったら、罰は必要ですよ。
あの子を許せるかどうかわからない、でもね、とにかくおかげで家は大恥をかいてます。
娘たちを嫁にもらってくれる家があるかどうか、心配です」

未成年であるために最小限の刑を受け、
すぐに村に戻ってくる可能性があると言うと、怒りをあらわにして言った。
「こんな汚名を着せられて、村の衆が一歩だって村へ入れてくれるもんですか」

しかし村人たちは、真相をまだ知らずにいる。
ただマスコミや警察が出入りしていることで、何かあったとは感づいているようである。

さておき、母親が体調を崩し始めてから、
子どもたちは村でただ一人の医師の来訪を今か今かと待っている。

医師は毎夕四時に村へやってきて、医者を必要としている家に治療に行く。

娘の一人が言う。
「この前、ご近所から診察代の三十ルピーを貸していただいたんです。
今日、姉が賃金五十ルピーの日雇いに行ったから、これでなんとか払えるはず」

とりあえず今の彼らの気がかりは、兄のことよりも、
今日この日、竃に火を入れられるかどうか、であるようだ。
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