プロフィール

satyanamak*motiDD

Author:satyanamak*motiDD


2006年夏、
人人人ひしめくムンバイに
猫猫ひきつれやってきた二人組。
夫 Satyanamak と妻 MotiDD
2008年11月には新たに
ムンバイ生まれのチントゥーも
登場しました。

最新記事
最新コメント
月別アーカイブ
カテゴリ

スポンサーサイト

--月--日, -- | スポンサー広告

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

【MotiDD】プネーで車泥棒

02月13日, 2012 | Tata Indicaでドライブ

4 Comments
土日を利用してプネーに行った。
同じマハーラーシュトラ州内にある学園都市で、ムンバイからは車で四時間ほど。
ハイウェイに入ってしまえば、あとは日本の高速道路のように広い道で、
サッと行けてしまう。

プネーに入ってまず向かったのは、有名なカヤニ・ベーカリー。
外から見た様子は、ムンバイ中心部によくある老舗のイラーニー・カフェに似て、
昼でも少し暗い店内、柱や壁などの至るところから風格がにじみ出る。

ゴンさんが寝ていたので私が車内で待ち、Satyanamak が一人で買いに出た。
お目当てはもちろん、シュルースベリー・クッキー。
これがインド産?という、バターの香り高いクッキーで、
支店をひとつも持たないカヤニ・ベーカリーのおかげで、押しも押されぬプネー名物。
めったに買えない銘菓、お土産分も含めてキロ単位で買ってね、と送り出して間もなく、
車内の暑さでか、ゴンさんが目覚めた。
ゴンさんを連れて店に行ってみることにした。
イグニション・キー差し込み口をチェックすると、鍵が刺さっていなかったので、
Satyanamak が鍵を抜いて持って行ったものと思い、
前後すべてのドアをロックして、車をあとにした。
ところがこれが大間違い。
買い物を終え車に戻る途中、Satyanamak に「鍵は持って出たんだよね?」と確認すると、
まさかアンタ……という表情とともに「え、持ってないよ」という返事。
えぇ、イグニション・キー差し込み口をチェックして鍵が刺さってなかったのに???
ひえー大変、インキーになってしまった!

私たちをプネーまで運んでくれた Tata Indica は元のところ(路上)に停まっているが、
鍵がなくては入れない、走れない。
ハイ、しっかりすべてのドアをロックして出た私の責任です、とばかり、
ゴンさんと Satyanamak をさっさと日陰に避難させ、手近な地元人に助けを求める。

隣に駐車していた車の運転席に人が座っていたので、窓をコンコン叩き、
「インキーしちゃったんですけど、どうしたらいいですか?」と相談。
薄い茶色の色眼鏡をかけた三十代ぐらいの男性、きちんと話を聞いてくれていたのに
「って言われても、定規もねぇしなあ」と意味不明な答え。
え、話が通じてない?と思う間もなく、その男性、
駐車場管理人と思われる若い兄ちゃんを捕まえ、
「定規ない? インキーしちゃったんだってこのヒト」と相談。
駐車場管理人と思われる兄ちゃんは、さすがに
「一人つてがある。金がかかるけど、いいのか?」と古びた名刺を取り出す。
もちろん一も二もなく「お願いします!」とケータイを取り出し、
その番号を呼び出してみる。

その間に、薄茶メガネの三十男が、「ちょっと定規」とか呟きながら車から出て行った。
定規の意味は不明だが、気にもならない。
とにかく早くこの電話がメカニックに通じて、開けてもらいたい。

名刺ひとつめの番号が通じないらしく、二つ目の番号にかけている間に、
三十男が定規を手に戻ってきた。「あったよー」と我らが Indica に向かう。
え、何するのソレ? と聞いてるまもなく、
三十男、運転席ドアの窓ガラスとゴムの間から鉄定規を差し込み、
ドアの取っ手のところで、ガン、ガン、ガンと三度上下させた。
全席のドアロックが解錠される「がしゃ」という音が響いた。
あまりにもあっけなく、乱暴かつ簡単に、問題は解決した。
インキー発覚後、三分も経っていなかったと思う。

あっけにとられながらもなんとかお礼を言ったあと、
一瞥でいい人そうなのを確認したのち、控えめに聞いてみた
「まさか、いつも車泥棒されてるんじゃないですよね……」。
三十男、微量に笑って「運転手なんだよ、これぐらい知ってるよ」と言い残し、
車を出して走り去っていった。

ちょっと離れたところで様子を見るともなく見ていた Satyanamak は、
あまりに早い展開について来られず。
鍵は、ダッシュボードの右隅にひっそりと置いてあった。……。

実はあの三十男が車泥棒ないし車上荒らし専門家である、というよりは、
これはインドで車を運転する人ならたいてい知っている常識である、という方が、
私にとっては(驚愕の事実ではあっても)自然で呑み込みやすい。
こんなに簡単に開けられるなら、車上荒らしなんてどんなに容易いだろう。

車中に金目のものを残さぬように。
とっくに古ぼけてたこの常識を、インド的常識が再確認させてくれた落着でした。

shrsburry.jpg

« Prev Page

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。