プロフィール

satyanamak*motiDD

Author:satyanamak*motiDD


2006年夏、
人人人ひしめくムンバイに
猫猫ひきつれやってきた二人組。
夫 Satyanamak と妻 MotiDD
2008年11月には新たに
ムンバイ生まれのチントゥーも
登場しました。

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【MotiDD】どこへ行く、インド。

01月22日, 2012 | 今日のムンバイ

2 Comments
友人に頼まれて、女の子三人に日本語を教えている。
教えている、といっても、経験があるわけでもないので、
いまのところは、平仮名と単語を少し。

八歳の女の子、といったら、遊びたい盛りのおませさん。
これが三人も集まるのだから、教えるのも一苦労だ。
集中力が続かずすぐにゴンさんのおもちゃに走る、
黄色い声で猫の春ちゃんを追い回す、
私のペンを使いたがる、注意しても言うことを聞かない、
果ては太郎さんの祭壇にお供えしてもらった個包装パック入り干し魚を
「これ何?」とつまみあげ、「干した魚」と答えてやると
「サカナぁ~!!!?」と奇声をあげていかにも汚いものに触れたように
迷惑そうな顔で逃げ出す(彼女はベジタリアン。が、それにしても、
どついたろか、である……)etc.。
友人がついていなかったら、とっくに逃げ出している。

四回目か五回目になった前回、その暴れっぷりが最高潮だった。
三時に学校が終わってから我が家へ来て、勉強していたのは二十分ほど。
朝から一日学校で勉強した後だもの、そりゃあ遊びたいだろう、と思うと、
私も止められないのだが、それにしてもひどい。
友人も私も匙を投げ、世間話に。

三人娘のうちの一人の母親である友人は、娘の転校先を探している。
少しでも勉強の厳しくない学校に替えたい、という。
ムンバイの子どもたちの教育にかけるプレッシャーの大きさは、
試験結果に落胆して自殺してしまう子どもの数や、
勉強のために好きなことをさせてもらえないと自殺してしまう子などの
ニュースを見ているだけでも伝わってくる。
特に数年前から問題視されているのが、彼らが学校に持って行くカバンの重さだ。
ムンバイ市内の子どもたちのカバン重量平均は、九キロだという。
成長過程にある子どもの背中には負荷がかかりすぎ、
子どもの身体の健全な発育を妨げる、ということで、
ロッカーの使用を始めたり、総重量を校則で定めたり、
薄いノートを使うよう指示する学校なども出てきたようだ。
この子どもたちのカバンの重さが、彼らの背にのしかかっている重圧を物語っている。

100_4785.jpg

気温が下がり、めっきり過ごしやすくなったこの頃は、
ゴンさんを連れて毎日ソサエティ内のガーデンに行っている。
駐車場内で三輪車を乗り回したり、芝生でしゃぼん玉をしたり、ボールで遊んだり。
ほぼ見捨てられているけれど、すべり台とブランコを備えた小さな公園もある。
残念ながら、遊び相手は私だけだ。
昼寝から起きた夕方、陽が落ちる前に行っても、他の子どもたちの姿はない。
暗くなってしばらく経つと、ようやく外で駆け回る女の子たちの声が聞こえてくる。
やっと塾が終わって家に帰ってきたのだろう。
しかし遊ぶ場所があるだけ彼女たちは恵まれている。
足の踏み場を見つけられない人口過密のムンバイ、
ほとんどの子どもは、こんなふうに走れる場所を持っていない。
塾から家に戻ったら、テレビを見て、ご飯を食べて、寝るだけだ。

子どもたちから子供時代を奪って、インドはどこへ急ぐのだろう。
眼鏡の奥のキラキラは、永遠のものではないというのに。

三人が大暴れしたその日は、もう収拾がつかないので、
室内で暴れられるより遙かにマシ、とガーデンへ移動した。
ボール遊びを始めた三人の仲間に入れなかった小さなゴンさんだが、
それはそれでなにかうれしそうに端のほうで遊んでいる。
しかし、我が家に滞在すること二時間半のうち、
たった二十分ばかりしか勉強していなかったことが他のお母さんに発覚し、
迎えに来た彼女にたっぷりとお説教を喰らうこと四十分ほどに及んだだろうか。
来週からは、勉強のあとに三十分ガーデンで遊んでよし、
ただししっかり勉強しない人は「部屋の隅に立たせてください」と私に……
えぇぇーーーマジっすか……。

せっかくこんないいガーデンがあるのだから、
彼女たちに思いっきり遊んで帰ってほしいと私も思う。
次週、彼女たちが心を入れ替えて真面目な生徒になってくれるかどうか、
見ものです。
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