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satyanamak*motiDD

Author:satyanamak*motiDD


2006年夏、
人人人ひしめくムンバイに
猫猫ひきつれやってきた二人組。
夫 Satyanamak と妻 MotiDD
2008年11月には新たに
ムンバイ生まれのチントゥーも
登場しました。

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【Satyanamak】タブラ試験

12月31日, 2007 | インド古典音楽を習っています

14 Comments

ここには最近書いていないが、音楽学校でインド古典音楽に使う太鼓「タブラ」の勉強をしている。

去年、MotiDDが試験を受けたときは見送ったのだが、今年はついに年貢の納め時、

タブラの進級試験を受けることになった。
どんなことをやるのかというと、とにかくカイダというのを暗記しなければならない。
カイダとはあらかじめ決まったタブラ独奏曲で、それぞれのテーマに沿って徐々に
変奏しながら8~10とおりぐらいのパターンを次々に演奏していく。
この一年ちょっと、タブラの授業では先生からひたすらこのカイダを教わって、
ノートに取って練習していた。例えばカイダのテーマはこんな感じ。

 

ダティタダティタダダティタダゲティナキナ

タティタタティタタタティタダゲディナギナ

 

何かの呪文みたいだが、この「ダ」「ティタ」「ナ」などは
みんなタブラの叩き方に対応していて、これが楽譜の代わりになる。
これの少しずつ違うバリエーションが8~10とおり、それに「締め」となるティハーイで1つのカイダ。

このカイダを6つ暗記しろと先生から指示され、2ヵ月ほどかけて少しずつ覚えた。
いつもノートを見ながら練習していたので、ノートを見ずに記憶に頼っての演奏には苦労した。
なにしろ、叩きながらパターンを順番どおりに思い出さなければならないのだ。

 

演奏のほかに、タブラやインド古典音楽のシステムについての質問に
答えなければならず、結構ひねくれた質問もあるらしい。
もちろん試験はヒンディーではなく英語で行われるのだが、
緊張して質問の意味すら理解できないんじゃないか……と心配だった。

 

当日は家でひととおりカイダの練習をした後、登校。
試験の順番はなかなか回ってこず、先生と他の受験生数人と、教室で待機。
家でさんざん練習したカイダを繰り返し復習して時間をつぶす。
気が付けばタブラについた手垢で指や手首が真っ黒。
結局2時間たっぷり待たされて、ようやくお呼びがかかった。

 

試験会場は校長先生の部屋。
試験官のおじさん、校長先生、タブラの先生、MotiDDの歌の先生が座っている。
自分はタブラの置かれた小さなステージのようなところに座る。
試験官が「名前は?」と話しかけてくる。
すぐに緊張する小心な性格なので、こういう場では舞い上がって失敗することがある。
日本にいた頃、2年ちょっと前に受けたバイク免許の実技試験でも一度、
エンジンを掛ける時点で緊張してエンスト、走り出せば危険運転で見事落第したことがある。
どうなることやら。

 

まず、「タブラについて説明しなさい」と、いきなり漠然とした質問が来た。
何と答えて良いか分からず、「えーと、インド古典音楽で使われる楽器で……」と
答え始めたものの、後が続かずまごまごしていると、
タブラの先生が「タブラのパーツを答えろ」と助け船を出してくれた。
試験といってもそんなに厳格に独力で対峙しなければならないものではなく、
ところどころでヘルプがあったし、演奏でミスしてもバイクの試験とは違って減点されることはない。
授業を真面目に受けたかどうかが問われている。

パーツ名、ヒンディー語だがちゃんと覚えてきたので大丈夫。知っている限りのパーツ名を答える。

 

次の質問は、タブラのチューニング法について。チューニングは実際やっているので難なく回答。

 

次は、タブラの基本的な叩き方。先ほど書いた「ダ」や「ディン」といった音はどうやって叩くのか、
タブラのパーツ名と絡めて答える。こういう質問が出る、と先生に事前に聞いていたので、
焦らず答えることができた。

 

続いては、タブラの用途について。独奏と伴奏、どちらに使われるのか。答え、両方。

 

今度は、タールについての基本知識。

(ここからちょっと話が専門的になるので、面倒な方は飛ばして結構です)
タールというのは、10拍、12拍、16拍など、決まった拍数だけ繰り返されるリズムで、
ラーガとともにインド古典音楽の骨格を形作るもの。三毛と白黒、ラーガとターラ。
西洋音楽で言う3拍子や4拍子といった概念と少し似ているが、
インド音楽特有の決まりごとがいろいろとある。
試験ではそのタールの1つ、ジャプタールについて聞かれた。
これはディン・ナ/ディン・ディン・ナ/ティン・ナ/ディン・ディン・ナの10拍からなり、
2拍・3拍・2拍・3拍の4つの部分に分かれていて、1・3・8拍目がターリー、
6拍目はカーリー、といった細かい決まりを答える。

 

次は、ちょっとややこしい問題の登場。
この10拍のジャプタールの中で、1回だけタールを倍速、つまり2拍分を1拍で演奏して、

拍子の頭に戻るには、タールの何拍目から倍速にすればいいか、という質問だ。
ジャプタールは10拍なので、倍速にすると5拍になる。
10拍の中で5拍を倍速演奏して拍子の頭に戻る、ということは、6拍目から倍速にすればよい。
では、それを口で言ってみなさい、ということで、次のように答える。
ディン・ナ/ディン・ディン・ナ/ディンナ・ディンディン/ナティン・ナディン・ディンナ
これを自分のような初心者がその場でいきなり考え付くのは至難の業だが、
こういうのが出ると事前に先生が教えてくれたので、わりとすぐに答えられた。

 

その後、カイダを披露することに。
兼ねてから練習してきたカイダの 1 つを演奏した。
途中で少しつっかえたが何とか最後までやりおおせた。
自分では割と満足したが、試験官の先生からは、テンポがどんどん速くなるので
一定にするように、と耳の痛い指摘をされる。
これ、ドラムをやっていた昔からの癖なのである。今、タブラ試験の場で、ここを突っ込まれるとは……

 

その後もいくつか質問に答えて、試験は終了。
バイクのときよりは落ち着いて対応できた自分にちょっと満足した。
校長先生からも、よくやったわよ、と褒めてもらえた。
結果はまだ確認していないが、大した失敗はしでかさなかったので多分大丈夫だと思う。
目下、来年早々にあるMotiDDの歌の試験に向けて準備中。

昨年同様、試験前の大事な時期に風邪を引いてしまったMotiDDの運命や如何に。

 

居間の片隅にある練習(リヤーズ)場所、通称「リヤーズ・スタジオ」

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